移住者の声【堀毛さん】

大草町 堀毛さん 神奈川県出身

SEからジャムづくりまで
神奈川県から移住して来た堀毛きよみさんは、夫の転勤を機に山梨へ。ご自身もSEの仕事をしていたので、移住後も県内で仕事を探し、勤務されていました。仕事をしているときは、朝と晩しか家にいないので、周囲の方々との交流もそれほどなかったそうですが、子どもが生まれたことで仕事を辞め、徐々にご近所との交流が始まりました。近隣に桃やぶどう農家があるため、家にいると果物が自然と集まるようになり、保存のためにジャムを作りました。

最初はご近所に配るくらいでしたが、たくさんできるので商品化に。きよみジャムは、地元の旬のもので作られた新鮮なジャムです。生で食べて美味しいものしか使わない、誰が作っているかわかるものしか使わないなど、こだわりのジャムでもあります。

ご自身でも畑をされていて、プリンスメロン・大豆・小豆・じゃがいも・トマトなど、一般的なものから、ちょっと面白いものまで育てています。ご近所からいただいたものも、決して無駄にせず、煮たり干したり工夫をされています。また、個人でケータリングの仕事もされています。食に関する仕事をするようになったきっかけは、お子さんのアレルギー。旬の手作りのものを食べさせてあげたいという思いから、様々な団体に食事を提供するようになりました。メニューの一部を見せてもらいましたが、レストランのフルコースのよう。前菜からメイン、デザートにいたるまで、すべて旬のものを使った手作り。主にイベントスタッフへの提供なので、なかなかいただくことはできないそうですが。

市の空き家バンク制度を利用
お住まいの物件は、賃貸住まいをしているときに入った、一枚のチラシから。物件を見に行って、もうひとつその近くに物件があると紹介され、二度目に見たものがとても気に入り、決めたそうです。その後、子どもが生まれて手狭になったため、増築や建て替えも検討しましたが、まだ住める状態なのでそのままで手放すことに。ご近所の方が土地を譲ってくださったことから、そこに家を建て、それまで住んでいた物件は市の空き家バンク制度に登録。このほどその物件に住まわれる人も決まりました。外観のリフォームをして堀毛さんが住んでいたころとはまた、違う雰囲気になりましたが、「内装もリノベーションされるそうですよ」と、気に入っていた物件を大切に使ってもらえることに、とても嬉しそうでした。

移住当初は、地域の活動等に戸惑いも感じたとか。それでも特に違和感はなく、言われるままにこなしていくうちに、地域の方々との会話が増えたそうです。そしてあらためて、地域は受け入れ体制でいてくれることを実感されたそうです。「夫の転勤で来て、これまで帰る機会はいくらでもありました。それでもやっぱりここがいいと、同じ地域に移り住むことに決めました」

2018年7月30日移住者の声