移住者の声【住吉さん】

穂坂町 住吉さん 東京と韮崎の二地域居住

山に魅せられて
昔から畑仕事が好きで、いつか自分の土地で農業をやりたかったという住吉さん。しかし東京では無理なので、退職1年前に、中古物件を見つけて購入。その後大幅なリフォームをされました。お住まいの物件は、甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山が見えたことで即決。近くに畑を購入し、徐々に農業面積を増やしているそうです。3年前から米作りも始め、今年はさらに面積を増やされました。耕作放棄されてから数年経った農地は、親指ほどの草木が生えていて、すべてをユンボで抜いて、ご自身で整備されたとか。稲がすくすくと成長し、稲穂が垂れ下がる光景からは想像できません。「あと一か月後には刈り取りだ」と、粒の大きくなった稲穂を見ながら、嬉しそうに話してくれました。

東京より便利
二地域居住のため、東京から多い時で、年に50~60回通われていたとか。ここ数年は、田んぼの状況が気になり、韮崎の家で過ごすことが多くなったそうです。「韮崎は雪が降らないのがいい。中心部まで近いので、都内で買い物をするより楽」と、住み心地も教えてくれました。

園芸クラブの延長線
小中学校では、園芸クラブに所属していたほどの園芸好き。そのため、農業について調べることもお好きなのだそうです。最近では、農作物を道の駅で売られるようになったとか。それでも「まだ何を植えていいか、何を作ればいいかわからない」と日々研究を重ねています。「農業にかけたお金の十分の一しか儲からないけど、採れたて10分後をどれだけ評価するかですね。都会ではありえないことだから」と。なるほど。いずれは、東村山市の自宅前で、作った野菜を売りたいそうです。もともと凝り性で、以前は釣りに没頭されていたということで、「まさか山で農業をやるとは思わなかった」と、住吉さんを知る人は、一様に言うそうです。
「ストーブ作りのノウハウも教えられるよ」とのお話しも。夏の暑い日でしたが、家の裏側には、薪がたくさん積まれていました。薪ストーブのメリット・デメリットについても、詳しく話してくれました。これから移住されて来る方々に、伝授できますね。失敗もいろいろ経験されている住吉さんならではの体験談が、まだまだたくさんありそうです。

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